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各種健康診断

脳ドック

brain-checkup

脳ドック

brain-checkup

法脳の健康管理も重要です。

現在の超高齢化社会を寝たきりにならずに生き生きと過ごす、いわゆる「健康寿命」の
延伸に脳の健康管理は必要条件であるということは言うまでもありません。

その為には、最新版のMRI装置による画像診断と脳力(脳の情報処理能力や認知機能)
の評価に加えて、適切な生活習慣指導が欠かせないと考えています。

脳ドックとは?

最新版の超電導MRI装置(磁気共鳴断層撮影装置)を使用した、
将来発症する恐れのある脳の病気(脳腫瘍、脳動脈瘤、脳梗塞、
脳出血など)の早期発見と、認知機能テスト等を用いた脳力(脳
の情報処理能力や認知機能)を専門医によって診断する検診です。

検査を受けていただきたい方

40歳以上の方の中でも
頭痛・頭重、めまい、耳鳴り、首や肩の強固なこり、手足の
しびれ、足のもつれ、一時的な言語の障害や物忘れの症状のある方。

検査項目

検査項目
問診(既往歷、家族歷、生活習慣、環境等)※
身体測定 身長
体重
腹囲
血圧測定
心電図検査
血液学的検査 赤血球数
ヘモグロビン
ヘマトクリット
血小板
肝機能検査 AST(GOT)
ALT(GPT)
γ-GTP
腎機能検査 尿素窒素
クレアチニン
尿酸
尿検査
蛋白
血中脂質検査 総コレステロール
中性脂肪
HDL-コレステロール
LDL-コレステロール
血糖検査 HbA1c(NGSP値)
頭部MRI撮影※
頭部MRA撮影※
頸部MRA撮影※

人間ドックのオプション検査として「脳ドック」を受けられる場合は※印のみとなります。

料金

料金 予約について
団体契約・個人会員 25,300円 予約が必要となります。
人間ドック・生活習慣病予防健診
のオプションとしての検査
※17,600円 原則、予約が必要ですが、
健診当日の希望も受付致
します。
脳ドックのみを受診することも可能ですが、
オプションとして「人間ドック」や「生活習慣
病予防健診」と一緒に受診されると料金が
お安くなります。
※表示価格は(税込)です。
団体契約・個人会員
料金 25,300円
予約について 予約が必要となります。
※表示価格は(税込)です。
人間ドック・生活習慣病予防健診の
オプションとしての検査
料金 ※17,600円
脳ドックのみを受診することも可能ですが、オプションとして「人間ドック」や「生活習慣病予防健診」と一緒に受診されると料金がお安くなります。
予約について 原則、予約が必要ですが、健診当日の希望も受付致します。
※表示価格は(税込)です。
所要時間
・脳ドックのみ受診:約1時間30分
・オプションとして受診:約30分
診断結果
通常、約2週間後には、郵送にてお手元にお届けいたします。
尚、診断結果についてご説明の必要な方、又はご希望される方については、
当日(もしくは後日)に専門医による面談の上、 ご説明いたします。

脳ドックで脳の健康管理を

日本は、高齢化率(65歳以上の人口が全人口に占める割合)が28%を超え(内閣府令和元年高齢社会白書から)、超高齢社会を飛び越し、ウルトラ高齢社会とも呼ばれています。この未曾有の高齢社会を健康でかつ幸せに生き抜くためには、脳の健康が最も大切だと考えています。誰しも「認知症や寝たきり」にはなりたくないわけであり、そうならないための「脳の健康管理」には、脳ドックが役立つと考えています。脳の健康管理には、動脈瘤や脳腫瘍などの脳疾患の早期診断はもとより、さらに「脳の組織変化」を知らなければいけません。当センターでは、脳の組織変化としてMRI検査から判明できる「白質病変」や「脳萎縮」に注目しています。

高知検診クリニック
脳ドックセンター長 朴 啓彰

【白質病変】について

白質病変とは、加齢や喫煙・高血圧・糖尿病等の生活習慣の乱れや生活習慣病より生じる、大脳白質内に存在する毛細血管が消失 (ゴースト血管化)してできた空洞(水の溜まり)であり、MRI検査では高信号域としてみられます。白質は毛細血管と神経線維で出来ていますので、白質病変内では毛細血管の消失に応じて神経線維も切断されている状態だと考えられます。よって、脳神経ネットワークが破綻している状態です(図1)。臨床では、広範囲の白質病変は認知症と関係すると言われています。中等度や軽度の白質病変では自覚症状はほとんどありませんが、詳細を調べますと安全運転に必要な遂行能力や動体認知力等が低下していることが報告されています(交通科学2015年)。高齢者の危険運転には白質病変が関与しているかもしれません(プロスワン2014年)。白質病変は、受動喫煙や140から160mmHgの高血圧状態(通常は様子を見ている範囲)であっても増加(悪化)していることが、当センターの調査から判明しています(Journal of Clinical Medicine 2019)。よって、白質病変の進行具合によって、禁煙指導の強化や血圧管理の評価(降圧剤服用時期の決定や降圧剤の変更など)に役立てています(図2)。

【脳萎縮】について

一方、脳萎縮は脳容積が標準より減少している状態であり、加齢も認知症も脳容積が減少していく状態(脳萎縮)が観察されます。脳萎縮は、白質病変同様に生活習慣や生活習慣病と大きく関わっています。生活習慣では、運動不足、睡眠障害、過度な飲酒、喫煙習慣が大きなリスク因子です。最近では、過度のストレスによる脳容積の減少も報告されています。 例として、生涯飲酒量と脳容積との関係では、飲めば飲むほど脳容積が小さくなります(脳萎縮が進みます)。さらに、飲酒と喫煙を同時にされている方では、そうでない方と比べ約2倍に脳萎縮が進みます。よって、飲酒と喫煙は同時にしてはいけないので、適性飲酒はまず禁煙から始めなければならないことになります(図3)。

例示

高血圧・糖尿病などの生活習慣病はないが、タバコ20本/日を40年間も喫煙している60歳男性の5年間におけるMRI画像の変化を提示する。右側は、55歳当時のMRI画像であり、左側は60歳のMRI画像である。右は、左に比べて著明な脳萎縮と白質病変の増大が見られる。脳ドックの結果より、厳しい禁煙指導を行った。